オンプレミス+クラウドのハイブリッド時代に 求められるものとは
2023年03月20日掲載
読了まで6分
- 目次
- 企業のクラウドサービス利用が70%を突破
- SaaSでクラウドのメリットを体験した企業の動向に注目
- ハイブリッドクラウド対応などIaaS移行で押さえるべきポイント
- IBM Cloud✕ソフトバンクで多様なクラウド移行ニーズに応える
企業のクラウドサービス利用が70%を突破
総務省の令和3年通信利用動向調査によれば、過去5年間一貫して増加してきたクラウドサービスを利用する企業の割合が、調査開始以来はじめて7割を超えた(「全社的に利用している(42.7%)」と「一部の事業所又は部門で利用している(27.7%)」の合計)。「利用していないが、今後利用する予定がある」企業が9.8%なので、拡大基調は今後もしばらく続きそうだ。
クラウドサービスの利用状況の推移

一方利用しているクラウドサービスの内容を見ると、1位:ファイル保管・データ共有、2位:電子メール、3位:社内情報共有・ポータル、4位:スケジュール管理と、SaaSが主流となっているサービス領域が上位を占め、受注販売(11位)、システム開発・webサイト構築(12位)、生産管理・物流管理・店舗管理(13位)、購買(14位)など、基幹系の用途は下位にとどまる。また、資本金規模別の利用状況を見ると、規模が大きいほど利用率が高くなっており、資本金10億円以上の企業に限れば、その利用率は95%前後に達する。こうしたことから今後は、中小・中堅企業のSaaS導入が牽引する形でクラウド利用が拡大していくものと考えられる。
クラウドサービス利用の用途(左)/ 資本金規模別クラウドサービスの利用状況(右)

SaaSでクラウドのメリットを体験した企業の動向に注目
クラウド利用が拡大する一方で、個別ニーズに対応し作り込まれた業務システムや基幹システムなどをオンプレミスで運用し続けているケースはまだまだ多い。だが、経済産業省が「DXレポート(2018年)」において、こうした“レガシーシステム”がDX推進の障害になっていると警鐘を鳴らしていたように、SaaSとの連携やテレワーク導入で求められる社外からのシステム利用などを考えると、オンプレミスに残るシステムのクラウド移行は避けて通れないと思われる。
冒頭では、クラウドサービスを利用する企業が7割を超えたというデータを紹介したが、残る3割弱のクラウド未利用企業の一部は、クラウドサービスについてよく分からない(4.6%)と回答しており、クラウドのメリットや効果について十分な情報が得られていない状況がうかがえる。ちなみに、同調査ではクラウドサービスを利用する理由について聞いているが、場所・機器を選ばずに利用できるから(50.2%)を筆頭に、資産・保守体制を社内に持つ必要がないから(41.7%)、安定運用・可用性が高くなるから(37.6%)、災害時のバックアップとして利用できるから(33.5%)、サービスの信頼性が高いから(情報漏えいなど対策)(29.4%)といった項目が並ぶ。テレワーク対応を意識した項目がトップで、セキュリティ面を評価する項目がベスト5入りしているのも興味深い。かつては情報漏えい対策の観点から、重要なデータ資産を社外に置くのは…と、クラウドを敬遠する企業も少なくなかったが、今や、安定性・可用性はもちろんセキュリティにおいても、オンプレミスよりクラウドの方が優れているという評価が定着しつつあるようだ。
結果的に、「非常に効果があった(30.4%)」「ある程度効果があった(57.7%)」と、クラウドサービスの効果を認める企業は9割弱に達しており、まずは手軽に導入できるSaaSからはじめた企業が、IaaSやPaaSで基幹系システムのクラウド移行にチャレンジするケースも今後増えていくのではないか。
クラウドサービスを利用する理由(左)/ クラウドサービスの効果(右)

ハイブリッドクラウド対応などIaaS移行で押さえるべきポイント
一方、オンプレミスシステムを運用し続けているケースについては、そもそも移行候補のSaaSが存在しない、あるいは、SaaSはあるが現状業務にフィットしないなど、様々な理由(事情)が想定される。IaaSに既存システムをリフトするという選択肢が残されているが、クラウド特有のお作法に合わせたシステム再構築が必要になり、その手間やコストからあきらめてしまうケースも多い。同じIaaSでも物理サーバ環境を提供するベアメタルサービスを利用すれば、既存オンプレミスとほぼ同等の物理専用環境をクラウド上に構築し、システム改修のコストを最小化して移行することも可能だ。オンプレミスシステムのクラウド(IaaS)移行を進めるにあたっては、下記のようなポイントを押さえつつサービスおよびベンダを選定する必要がある。
① ベアメタルサービスの費用
ベアメタルサービスを導入する場合は、一般的に仮想サーバに比べ料金が割高なだけに、必要なスペックをいかに低コストで手に入れるかがポイントに。コア数やメモリなどよりきめ細かな選択肢が用意されるサービスを選ぶことで、オーバースペックによるコストの無駄を削減できる可能性が高い。
② マルチクラウド対応
クラウドサービス(IaaS)によって強みや特長が微妙に異なり、用途にあわせ複数のクラウドサービスを使い分けた方が良い場合がある。ベンダ選定において、マルチクラウドに対応しているかどうかもチェックしておきたい。
③ ネットワークとセキュリティ
LANを越えて利用するクラウドサービスは、快適かつセキュアに利用できるネットワークが必須。また、情報資産を社外に置くことになるため、テレワークでの社外からのアクセスまで想定したセキュリティ対策も欠かせない。
④ オンプレミスや他クラウドとの連携
すべてを一気にクラウド移行するのは難しく、オンプレミスシステムや先行導入したSaaSなどが混在するハイブリッド環境が現実的だ。この場合、それぞれの連携が必要になることが多く、こうしたニーズにも対応するベンダをパートナーに選びたい
IBM Cloud✕ソフトバンクで多様なクラウド移行ニーズに応える
前段では、共用型の仮想サーバや専有型の物理サーバなどさまざまなタイプから、自社の用途やニーズに最適なサービスを選ぶこと、さらに、マルチクラウド・ハイブリッドクラウドに対応し、ネットワークやセキュリティ対策、システム連携など、クラウド移行にともなう多様なニーズにワンストップで対応するベンダを選ぶことをポイントとして挙げたが、これら両方を満たすのがIBM Cloud✕ソフトバンクの組み合わせだ。
IBM Cloudは、専有物理サーバ環境を1サーバ4.3万円からの低コストで提供するベアメタルサービスが強みであり、基幹系システムやSAP/Oracleのクラウド移行で真価を発揮する。100種類以上のバーリエーションを誇り、きめ細かな構成オプションによるコスト最適化、データセンター間通信が無料で遠隔バックアップのコスト削減に貢献など、コスト面のメリットも魅力だ。一方のソフトバンクだが、IBM Cloudのほか、AWS/Microsoft Azure/Google Cloud/Alibaba Cloudなど主要なクラウドサービスに対応。クラウドとオンプレミスをつなぐためのネットワークサービスやセキュリティ対策もワンストップで提供しており、現実解としてハイブリッドクラウドによるDXを目指す企業にとって、心強いパートナーと言える。
パブリッククラウド(IaaS)への移行が難しいオンプレミスシステムがある企業や、クラウド移行と同時にオンプレミスシステムとの連携を実現したい企業は、ぜひ気軽に相談してみてはいかがだろうか。
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